・草刈の8枚刃を24枚の笹刃に

草刈には再生8枚刃を使っています。

チップソーのチップが飛んで使えなくなった台金を研磨して、8枚刃に形成する。

以前にも紹介したが、その再研磨について新たな方法を考えたので、ふたたび登場です。


8枚刃を草刈機に取り付けたまま正確に研磨するのはかなり難しい。

バランスが崩れて、重心が偏って、振動が増えてしまうからだ。

そこで、8枚刃をディスクグラインダーで、草刈機に取り付けたまま再研磨してもバランスが崩れないし、切れ味も復活する都合のいい方法はないかと試行錯誤してみた。


8枚刃の切れ味は、8枚の刃の先端にある。

石などに当たって先端が丸くなってくると途端に切れが悪くなる。

ならば、刃の先端だけ研磨してみたらどうだろうと考えた。


丸くなった刃の先端を3cmほど長さで研磨してみる。

削った先には小さな刃が新たにできる。(冒頭の画像中央の刃)

この形を見て、ハタッと気がついた。

この小さな刃を全周につけると24枚刃の笹刃になる。


八枚刃は、一枚の刃が大きいので研磨すると誤差も大きくなってバランスが狂う原因になる。

しかし、笹刃は、一枚の刃が小さいので誤差も小さくなってバランスの狂いが最小限に抑えられる。

初めから笹刃を削りだすのは大変だが、八枚刃をディスクグラインダーで研磨すれば出来上がってしまうなら手軽だ。


アサリを付けたり、棒やすりできれいな刃に仕上げるとさらに切れ味は良くなるが、家の周りや田畑の草刈だと石がたくさんあるので、そこまでする必要もない。

ディスクグラインダーで荒く削り出した、なんちゃって笹刃で十分だ。

24枚刃があるといっても、ディスクグラインダーを軽く当てるだけだから、8枚刃を削り込むよりもグンと作業速度が速くなる。


刃の数が多い方が研磨が楽だというのは目から鱗だった。