・自家製無農薬大豆を収穫

やっと大豆が乾燥したので脱穀しました。

株を引き抜いたのが先月の25日だからほぼ一カ月干して何とか乾いた。

理由は、当初逆さに吊るしたから。


植物は毛細管現象で水を吸い上げているので、育ったままの方向なら内部の水が吸いあがって葉っぱから「葉が枯らし」で乾燥する。

ところがひっくり返しておくと全くと言っていいほど乾かないことがあるんですね。

まさに大豆がそうでした。

途中で気が付いて、根元を縛ってハザ掛けしてあったものを、葉先に縛りなおしてハザ掛けしました。

するとそれまで、青々とした状態が続いていた大豆が、どんどん乾燥し始めた。

しかし、雨の影響で今日まで脱穀できるところまで乾燥しなかった。


大豆を無農薬で育てるのは難しいですね。

なぜ、今年の大豆が育ったのか、理由は分かりません。

これまでも毎年、大豆の無農薬栽培にはチャレンジしているのですが、ことごとくカメムシの害に全滅していました。

まともな収穫を得られたのは実に15年ぶりです。


15年前は、はじめて大豆を育てたビギナーズラックだから、「なぜ育ったのか」はもちろんわかりません。

今年の特徴は、品種をナカセンナリに変えたことと、小麦の立毛間栽培だったこと。

昨年は、播種時期が大事ではないかと、4月から2週間ずつずらして何度も種まきしてみましたが、それでもほとんどがダメ。

木酢液がいいとか、タバコ液が利くとか言われていますが、自然系ではあるものの農薬には違いないですから使ってしまえば無農薬栽培ではなくなる。


なにはともあれ今年は僅かばかりの収穫が得られた。

1kgの播種で10kgほどの収穫だ。

一般的には、この二倍以上の収量が得られると思うが、播いただけで何も手入れをしないでこれくらい取れれば良しとしよう。


あと、夏に「枝豆」としてかなりの量を食べてしまっていた。

ほぼ毎日、食卓に山盛り状態だったので、大豆の収穫量の減少に大きく影響していたと思う。

ざっと勘定すると、1〜2kgくらいにはなる。


足踏み脱穀機で鞘から豆を取り出し、篩にかけて荒く選別、唐箕で風選別、最後は虫害のものなどを手選別。

半日以上かかりましたが、大豆は食卓に欠かせない。

今年の手前味噌は、自家製大豆だ。