・ヒートブリッジ(熱橋)で結露

今日は真冬日

一日中、気温が0℃を上回ることがなかった。

窓ガラスの結露は抑えられている。

ところが窓枠、すなわちアルミサッシには結露してしまう。


この原因はヒートブリッジ(熱橋)という現象だ。

熱伝導率の高いアルミは、外の温度を内部に伝えてしまう。

アルミサッシは外気に接しているので、サッシ枠の内部を低温が伝播して室内に露出している窓枠を冷たくしてしまうのだ。


この結露は非常に厄介だ。

窓枠は構造材に直結しているので、結露の水分は木材へ流れ出る。

木材の色が変わり、腐食の危険性が高まる。


アルミサッシ枠が結露しない場所がある。

南側の縁側の掃き出し窓だ。

廊下と居間の掃き出し窓ではサッシ枠が結露しているのになぜだろう。

昨日は、この原因をあれこれと考えるだけで終わってしまった・・・。


結露しない理由は奥さんの一言で分かった。

何気ない「寒いからじゃないの」とのつぶやきで、縁側の気温が低いからだと気がついた。

温湿度計を設置して計ってみたら、5℃以下だ。

洗濯物が干してあるので換気した直後には縁側の室温は氷点下に下がっていた。


洗濯物が干してあれば、その場の湿度は100%に近づくから、普通なら確実に結露しているはずだ。

ところが0℃近辺の室温だと、洗濯物が乾かないから湿度も上がらない。

窓の露点温度を計算したところ、外気温−3℃、室温1.3℃のときにアルミサッシの表面温度はマイナス下2.1度になるはずだ。

縁側の湿度は77%だったから露点温度もマイナス2.1度で同じ。

結露し始めるギリギリの状態であることになる。

温湿度計の誤差があるから実際はもっと余裕があって結露していないのかもしれない。


では、結露している窓枠にはどう対処すればいいか。

縁側の現象を当てはめるとすれば、結露している周囲の温度および湿度を下げてしまえばいい。

結論としては、内窓を付けて温度と湿度の供給を遮断する。

換気しても温度と湿度は下がるが、室内の気温が下がってしまい凍結するから寒冷地では熱交換器を使う以外に換気で結露に対処するのは得策ではない。


ということで、今週末は手作り内窓の製作が本格化する。

今日は、そのための中空ポリカーボネート(通称ポリカのプラダン)をカインズホームで買いこんできた。

陳列棚価格は2980円に値上がりしていたが(昨年末は1980円)、レジでは1880円と大幅割引。

なぜかカインズのポリカは値段がバラバラなことが多いが、安いのはありがたいから歓迎です。