・押入れが蓄熱暖房機になる

蓄熱暖房というと深夜電力を利用した温風暖房機が代表格だろう。

しかし、この暖房機が思いのほか役に立たないことは知られていない。

新築住宅の見学会などでたまに見かけることがあるが、多くの場合、室温の風を噴出しているだけだ。


巨大な蓄熱材を備えた特殊な設備は別として、一般的に売られている蓄熱暖房機は、暖房の立ち上がりを補助する程度の性能しかないと思っていたほうがよい代物です。

蓄熱容量を確認してみれば、判りますよ。

そんな役立たずに多額の出費をするよりも、もっと手軽で効果的な蓄熱暖房の方法があります。


押入れが一番効果が高いのですが、日中の室温の高い時間帯に戸を少しあけておくんです。

こうすると、中の冷たい空気が外に流れ出し、部屋の暖かい空気が押入れに入ります。

すると、押入れの中の布団を暖めます。


夜になって布団を敷くときにほんのりと暖かい。

敷かない布団は、押入れの中で蓄熱材として押入れの裏側からの冷気をやわらげてくれる。

さらに、押入れの内部の結露を無くすという二次効果もあります。


押入れだけでなく、普段は締め切っている収納スペースがあれば、蓄熱暖房の有力な候補になるかもしれません。

暖房が効いている部屋で、収納スペースとの仕切りを開けたときに「ヒヤ〜」とした空気が出てくるようなら、有望です。

収納の中身が見えるのがいやだというなら、戸を開ける隙間を少しにしてもいいと思います。

我が家では10cmから15cmほど開けています。


24時間暖房している家庭は除いて、寝ている間に室温の低下がかなり抑えられますよ。

押入れなどの収納が外壁に接しているなら、さらに効果が上がります。

押入れ一箇所で、小型の蓄熱暖房機一台に匹敵するんじゃないでしょうか。


もちろん、暖房を止めたら戸を閉めましょうね。

今日の太陽光発電量 25.5kwh

今年に入って最低の発電量でした。