暖かい暖房と寒い暖房の違い

10月だというのに冬の寒さになりました。
寒い時間帯に車に乗る方はヒーターONで暖房しますね。

でも、すぐには温風が出てこないし、温風が出てきても暖かく感じられないことがある。
その理由は、人が暖かく感じるために必要な要素が欠けているからです。

どうしたら暖かく感じるか?
多くの人は、室温が上がれば暖かいと考えてしまいますが、それだけでは不十分です。
体の周りにある空気の温度が低くても暖かく感じる時があります。

例えば焚火。
寒風吹きすさぶ中でも、焚火の炎に手をかざすと熱いと感じます。

または薪ストーブ。
体の芯から暖まります。

この両者に共通するのが『遠赤外線』です。
遠赤外線の暖房効果は、人体の主に水分に直接エネルギーを与えて温度を上昇させます。

車に話を戻すと、温風が出ても車体や内装材が冷たければ、体温の方が高いので体から内装材に向けて遠赤外線が放射されます。
これを冷輻射ということもあります。
体温で車を温めているなら寒く感じて当然ですよね。

ここまで読めば、どうしたら暖かく感じるかはお分かりだと思います。
車に乗り込む前に予熱して内装を暖めておくと効果的です。
目安は、内装を触って温度差を感じない程度。

リーフには「乗る前エアコン」と言う優れた機能があるので、これを有効に活用してください。

《補足》
暖かく感じる熱には二種類あります。
伝導熱と輻射熱です。
体の周囲の空気を暖めるエアコンが前者で、遠赤外線で直接暖めるのが後者です。
室温が高い=暖かく感じるではないところが暖房の奥深さです。