・在来木造の和風住宅にセントラルヒーティング

太陽電池の発電量が、装置を設置して初めて60kwhを超えました。

売電額にして約三千円!

庶民にとっては非常にありがたい太陽の恵みです。


太陽の恵みといえば、日光の暖かさもありがたい。

今朝の冷え込みはかなり厳しくて、勝手口外の寒暖計は氷点下9.5度を示していたという。

最高気温は日も暮れかかる夕方の4時ごろだったので、太陽熱で地面が温められてじわじわと気温が上昇した様子が伺えます。

除雪で積みあがった雪の山も、若干低くなってきたように感じます。


我が家は、在来木造の典型的な和風住宅です。

障子とふすまで細かく仕切られているので、暖房効率が悪い。

陽の差し込む南面の座敷はポカポカと暖かいが、最北端の子供部屋は日が当たらずに寒い。


一般の和風住宅ならこの温度差のアンバランスを解消しようと思えば、寒い部屋にファンヒーターを置くとか、エアコンをつけるという選択肢になる。

しかし、我が家ではどちらも使っていません。(ファンヒーターはあるけど何年も使っていない)

暖房器具は、唯一、居間にある薪ストーブだけです。


小型の薪ストーブ一台で、ふすまと障子で仕切られた在来工法の和風住宅を暖房できる理由を説明します。

薪ストーブは居間の縁側に設置してあります。

縁側と居間との境には高さ65cmの垂れ壁があって、縁側の天井下に熱気がこもります。

縁側の天井にダクト換気扇を取り付けて、この熱気を吸い込ませます。

換気扇の先は、子供部屋と座敷にダクトで送風されます。


セントラルヒーティングのエアハンドリングユニットは、三菱電機のダクト用換気扇VD−18ZL8というオール金属の24時間換気機能付きタイプです。

ダクト長さ15mの時の吹き出し風量は300m3/h。

各部屋の給気(噴出し口)の温度は37度。

部屋を出る還気(戻っていく空気)の温度は11度。

300×0.3×(37−11)=2,340kcal/h(2.7キロワット)

外気が氷点下5度の時の子供部屋と座敷の暖房負荷は2,303kcal/hなので、十分に性能を発揮します。

マイナス10度まで気温が下がってしまうと一割ほど暖房能力が不足します。


現時点では壁が完成していないので、熱負荷(暖房)設計よりも若干寒い。

断熱効果の高い杉の板を外壁に、赤松の板を内壁に貼り付ける予定ですが、内壁が出来上がるのはかなり先になりそうな予感。