・無分別な菅総理ならできる脱原発

仏ドービルで26、27日に開かれる主要8か国(G8)首脳会議(サミット)で菅首相は、原子力発電について、安全性を高めた上での利用継続方針を打ち出すという。
今後、各国による資源獲得競争の激化が予想されるため、G8の中で原発推進の立場の米、仏両国と連携し、過度な“脱原発”の流れとは一線を画す立場を鮮明に打ち出す考えのようだ。

これでは何のために浜岡原発を止めたのか分からなくなってしまう。
地震の発生確率がきわめて高いというのは建前で、菅直人が総理大臣でいられる期間を永らえるための手段の一つだったとの見方が有力です。
歴史に名を残したいと考えているなら、「浜岡原発を止めただけの総理」としてではなく、「脱原発を英断した総理」として日本国民の記憶に残る偉業を達成してもらいたい。

政治家らしい分別のある人では、原発の呪縛から逃れるのは困難だと思うので、これができるのは無分別な菅さんが適任だと思います。
原発を止めて再生可能エネルギーに日本の未来を託すことが日本全体の利益になることを盲目的に取り組めるのは菅総理ただ一人でしょう。
それなのに、分別を示そうとガラにもない原発も安全を高めて維持するといってしまっては菅直人の唯一の取り柄までなくしてしまいます。

アメリカやフランスに依存して原子力固執しているようでは、日本はこれからもこれまでと同じようにアメリカの従属国であり続ける。
アメリカの支配から脱却できる千歳一隅のチャンスを見す見す逃してしまう。
世界からみとめられる自立した国となるためには、永久に自立できない原子力依存と決別する覚悟が必要です。

日本が持つ技術力をフルに発揮して、他国の追随を許さない先進の再生可能エネルギー国を目指すべきです。
日本が目指さなければ世界的に開発の進捗状況が鈍ってしまう。
日本ならできる。日本でなければできない。

菅総理が優れた政治家だとは思いませんが、従前の政治家では利権に縛られて日本の可能性を解き放つことができないから、他には取り柄のない菅総理の唯一の取り柄である思い込みに期待したい。
当たり前の政治家らしいことを目指すなら、換算の総理としての価値はなくなることをブレーンの方たちは進言してもらいたい。