・長野県民は、ゆうがたget!で節電

共同通信によると日本の電力各社を総合した供給余力は6.2%であることが判明した。
安定供給の目安とされる8%を下回っている。
私たち長野県民が電気の供給を受ける中部電力は2.4%とさらに低い。
同社では「ただちに計画停電が必要となる段階ではない」とする一方で、電力需要がピークを迎える7月は「特に平日の午後一時から四時に節電の協力を求めることになる」としている。

やはりこうなったか、との思いが強い。
東日本大震災東北電力発電所が被災し、福島第一原発の事故で東京電力の電力状況が逼迫し、浜岡原発が停止されても、関西以西の電力会社からの助力によって電力の供給は十分だと思われてきた。
しかし、全国の原発への危険に対する認識が広まるにつれて点検停止中の原発が再稼動できない状況になっている。
日本に住んでいればどこにいようと他所事ではなくなった。

海の向こうのイタリアでは原発の是非を問う国民投票で反原発が90%を超える得票となる見込みだ。
ドイツも原発の廃止を決めている。
原発に頼っていた電力は過渡期のエネルギー源としての役割を終えようとしているのかもしれません。

身近に戻って、長野市では、市議会の開催が午前7時からに繰り上げられることになりました。
電力需要がピークを迎える午後一時までに一般質問を終えるためだそうです。
「節電議会」と銘打たれた取り組みが、全国に広がることを期待しましょう。

原発停止で喜んでばかりもいられません。
電力不足を補うために火力発電所が古いものも含めてフル稼働を始めているからです。
温室効果ガスが増加することに加えて、切実なのは電気料金が大幅に値上がりします。
日本エネルギー経済研究所の試算によると、来年には標準家庭で1050円高くなるそうです。

庶民ができることといえば節電です。
電力が足りないなら節電して余裕を増やしましょう。
電気代が上がるのだから、節電して出費を抑えましょう。
これまでの省エネや節電が、どちらかといえば掛け声に終わっていましたが、これからは実効性に重きをおきましょう。

使わない照明は消しましょうとか、コンセントを抜きましょうといった漠然とした節電は、やった気にはなるものの効果には疑問符がつく。
節電の救世主はLED電球だ。。。とする家電量販店の欺瞞に満ちた折り込み広告も問題だ。
さらに、猛暑日にエアコン止めて扇風機で我慢しろという「切電」は命に関わる。

省エネは必要だし節電は急務だけれど、闇雲に取り組んでも弊害ばかりが大きくなってしまう危険がある。
必要とされる対策を効果的に取り入れることで生活レベルを落とさずに、快適な暮らしと両立させることが可能になる。
賢い節電術が求められているとの思いが一層強くなる。

今日の夕方、長野県内なら テレビ信州 ゆうがたget! を是非ご覧いただきたい。
節電によって今よりも快適になるための情報が届けられるはずです。
私も微力ながら出演します。
節電コーナーの時間帯(午後5時15分)からは、テレビの前でスタンバイしていましょう。

これまでに楽で得する節電術としてお届けした内容の一部が盛り込まれると思います。
番組を見て???と感じたことがあったら、「楽で得する節電術」を読み返してください。
それでもわからないことがあったら、質問してください。