・楽で得する節電術(10) まとめ

シリーズでお届けしてきた「楽で得する節電術」も10回目を迎えました。
まとめてみたいと思います。
節電と一口に言っても、目的のよって手段に違いがありますからね。

この夏に、緊急対応として求められているのは『ピークカット』
平日の午後一時から四時に電気を極力使わないように求められています。
大規模な停電を発生させないためですから、できる限りではなくて絶対に成果を上げる必要に迫られています。

・冷蔵庫を高省エネ型に買い換える。 (省エネ率200%前後が目安)
・エアコンの使い方を工夫する。 (猛暑日は午前中にガンガン冷やす)
・掃除洗濯は、朝と夕方に振り分ける。 (掃除の前に部屋を片付けてからすばやく)
・天気のいい日は、昼ドラを見ないで買い物に出かける。 (テレビは輝度をちょっと下げて)

お気づきの人も多いと思いますが、ここに『LED電球』は入ってきません。
省エネにはなるけれど、ピークカット対策として効果的ではないからです。
良いことだけど目的に合っていない節電対策の典型的な例です。

もちろん省エネは大事だし、このブログでも最も重要と位置づけていますが、今は緊急事態なので優先順位が入れ替わっていることに気がついてください。
省エネにならないかもしれないけれど、節電になることならやらなければならないほど事態は逼迫しているんです。
日頃の心がけと矛盾するかもしれませんが、臨機応変が求められているんです。

節電対策は、お金のかかるものから、金を使わずに手と頭を使うものなどさまざまですが、上手に組み合わせして効果を上げましょう。
古い冷蔵庫の買い替えは10万円前後の出費ですが、電気代が一年間で一万円以上安くなる場合もあるので長い目で見るとお得感があります。
さらに、ピークカットと省エネを一石二鳥で得られるんですから、最もお勧めの対策です。

エアコンの設定温度を上げて我慢する上に、エアコンを使わずに扇風機でじっと耐えろと、いろんなところから聞こえてきますが聞く耳を持たなくていいですよ。
おざなりに選定されている家庭用のエアコンでやったら、熱中症になる人がいるかもしれません。
第四回では家の種類に適したエアコンの選び方の目安を示したので、買い替えの参考にするとともに、今使っているエアコンも見直しをしてみましょう。

ピークカットが求められている時間帯にエアコンの運転を抑えるためには朝からガンガン冷やしますが、いつでもそんな使い方をしたら省エネになりません。
緑のエアコンを取り入れて、扇風機を効果的に使えば、省エネと心地よい風で涼しくすごせます。
第八回でご紹介しました。

今回を含めて全十回に渡ってお届けしてきた「楽して得する節電術」を生活に取り入れていただければ、今年の夏は扇風機どころか『左うちわ』で乗り切れます。
お試しあれ!