バッテリーウォーマーの性能 加温実験3

バッテリーウォーマーを使って予熱することで急速充電の充電速度が上がる。
さらに効果を高めるにはバッテリー温度をさらに上げる必要がある。

前回の実験では、メインスイッチ(電源)をONにしたままの状態でバッテリーに負荷を与え続け、バッテリーウォーマーの加温と相乗効果で10.5℃まで電池温度を上げることに成功した。

しかし外気温がマイナス10℃前後だと、バッテリーを温めても外気温で冷やされてしまう。
何も対策しなければバッテリー温度は0℃以下に下がるほどの冷却効果だからだ。
そこで、シャッター付きの車庫で外気の影響を遮断して実験した。


メインスイッチをOFFにして通電負荷による加温の効果を除外したにもかかわらずバッテリー温度は12.7℃まで上がった。
シャッター付き車庫保管によるバッテリー温度の低下防止は効果が大きい。

回生ブレーキのレベルは二重丸ドットが4個点灯した。
バッテリーの充電受け入れ容量が拡大したことを示している。


これまでの試験からバッテリーウォーマーの加温への相乗効果があるものとして
・メインスイッチON
・シャッター付き車庫保管
が確かめられた。

さらなる相乗効果として、充電との組み合わせが考えられる。
既に急速充電では3℃程度の温度上昇を確認している。
200V普通充電と100V普通充電で違いがあるかもしれない。

マイナス10℃近い気温でもバッテリー温度を温度計で5セグにする方法を確立したい。

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日常の使い方ではバッテリーウォーマーの効果を体感することは少ないが、高速道路で遠出する際には大幅な時間短縮が期待できる。

しかし弊害もあって、バッテリー温度が上がると劣化が進んでしまう。
バッテリーウォーマーは再生が期待できる遠出限定ということになりそうだ。