伊東で計画されているメガソーラーのどこに問題があるのか


伊東で太陽光発電計画 2カ所、静岡県内最大規模


生まれ故郷の伊東でメガソーラー計画が社会問題となっている。
自然豊かな山肌を切り開いて静岡県下最大規模の太陽光発電が建設させる予定になっている。
再生可能エネルギーか自然環境かの二者択一ではこの問題は解決しない。

計画が何を目的としているかが重要だ。
この地域に必要な再生可能エネルギーによる電力を生みだすためであれば前向きに捉えられるものの、再生可能エネルギーに与えられる有利な経営条件を利用した金儲けが目的であれば厳しく対処するべきだ。

固定買取制度下における太陽光発電は、20年後を見据えて考える必要がある。
山を切り開いたメガソーラーの場合、20年後に撤去したならば禿山が残されてしまう。
植林しても元の植生に戻るまでには数十年の歳月が必要になる。

金儲けを目的としている太陽光発電事業者の多くは設置している土地の未来に責任を持っていない。
金儲けのために土地を利用する立場に過ぎないからだ。

再生可能エネルギーの拡充は非常に重要だが、それを逆手に取って金儲けに利用する輩と、自然環境とエネルギーのバランスを考慮して地域の未来に責任を持つ発電事業者との選別が必要だろう。