・早太郎温泉の実態


駒ヶ根高原の温泉に関する重要な情報を入手しました。
温泉の湧出量です。


駒ヶ根市では、4月の時点で、

1号井 2号井 3号井
22.7 69.9 97.7

と、データを開示していました。(単位はリットル/分)
合計で190リットル/分あるとなっていたわけです。


ただし、
「長い間安定して配湯する事を考慮すると、最大揚湯量の5割から7割くらいを揚湯することが望ましいと言われております」
と、現状については、あいまいな表現で逃げていました。


さらに、

温泉の揚湯量については、温泉郷全体のイメージに関わることであり、宿泊施設の売り上げも左右する恐れがあることから、当社だけの問題ではありませんので、当社の立場としてはお応えすることができませんのでご理解いただきたい

として、代表取締役の中原正純が現状の公開を拒否した経緯があります。



ところが、最新の情報開示請求によって、実態が明らかになりました。
右の画像を拡大してご覧ください。


配湯量は80リットル/分しかありません。
最大揚湯量の42%に相当しますので、4月の時点での「5割から7割りが望ましい」は、市民の目をごまかすための虚飾だったといえます。


こまくさの湯を例に取ると、大浴場が40トン、露天風呂が30トンで合計70トン。
15リットル/分が配湯されているので、これを満水にするには、78時間かかります。
もちろん、循環ろ過設備が必要です。
しかし、浴槽の大きさが70,000リットルで、供給される源泉が15リットル/分だと、0.02%
あまりにも少なく感じます。


浴槽から蒸発し、入浴者が掛け流す分を補うことができるかどうかも不安です。
露天風呂は、20%水道水で加水しているようですから何とかなるのでしょうが、100%源泉としている大浴場は、大変ですね。
一度にたくさんの人が湯船に入ったりすると、貴重な(僅少な?)温泉が溢れて補給するのに膨大な時間がかかります。


40人くらいは入れるようですから、60kgの体重と仮定して2.4トンのお湯が流れ出します。
源泉で補充するのに3時間もかかります。
なるべく、お湯を浴槽から出さないように気をつけてお入りください。