・意外と身近なBDF

昨日、天ぷら油で自家用車を動かしている話を書き込んだところ、ご質問をいただきました。
そこで、私の体験している範囲でバイオ燃料のことについて補足したいと思います。


私が使っているのは、バイオディーゼル燃料(BDF)です。
その名のとおり、ディーゼルエンジンを搭載した車両、機械で利用できます。
我が家では、自家用車(ガソリン車は無理)、トラクター、ミニバックホーの燃料として使用しています。


BDFを知っている人でも、あまり知られていない使い方として、2サイクルエンジンにも使えます。
2サイクルエンジンは、ガソリンと潤滑用オイルの混合燃料で動くのですが、BDFは潤滑用オイルの代替として効果が絶大。
2サイクルオイルは「燃やせるオイル」ですが、BDFは「潤滑できる燃料」ですから、燃焼効率に違いが出ます。
定量的なデーターは知りませんが、草刈機やチェーンソーに使った感じでは、燃料効率が上がっているように思います。
混合比は、ガソリン8に対してBDF2の割合で、元気よく動いてますよ。

※数種類の2サイクルエンジンで試験運転していますが、下記のような異常が発生した物があります。

  • 低速が安定しない:背負い草刈機→BDF添加断念
  • ピストンリングが固着する:肩掛け草刈機↓

ピストンリングの固着は、エンジンの焼きつきにつながるので注意が必要です。
BDFを2サイクル添加剤として使う場合は、低濃度から徐々に足していくようにした方がよいとおもいます。
また、ピストン内部とシリンダーの状態を確かめられる技術を持っている人か、気軽に整備に出せる環境にあることが前提になります。
BDFを2サイクルエンジンに使う場合は、自己責任でやりましょう。


ココまで読んでお気づきだと思いますが、BDFは特別なエンジンを必要とする燃料ではありません。
普通のディーゼル自動車に使えます。
ただし、粘度が高めなので寒い時期には燃料の移送に支障が出ることがありそうです。
粘度を下げるには、軽油を混ぜる方法や灯油を混ぜるなどがありますが、使われる環境によって軽油取引税の対象になることを考慮する必要があります。


BDFの供給を受けている菜の花楽舎は↓を参照してください。
http://phonebook.yahoo.co.jp/bin/search?p=0265-70-9608
誰でも一リットルあたり105円で販売しています。
大量購入時の配達サービスや会員価格もありますので、お近くの方は問い合わせてご利用になってはいかがですか。


BDFの性能ですが、定量的な分析をしていませんから大雑把なデータですみません。
2200ccのノンターボのディーゼルエンジンを搭載したワゴン車で、一リットルあたり10km以上走れます。
軽油とほぼ同等です。


最近は、軽油も高騰したのでBDFの方が安くてお得になっています。
地球環境に貢献できるし、お財布にも優しい、こんなに優れた自然エネルギーは他にはないのでは?
ぜひ、上伊那にお住まいの方は使ってみましょう。


多くの方が使うことによって、不具合が早期に発見され改善が促進されます。
BDF使用のノウハウもどんどん集まって、バイオ燃料先進地の仲間入りができるようになります。
とにかく、車に乗っていて罪悪感がないのが一番!


地球温暖化と政治の関係は、お盆開けにでも触れたいと思います。
いましばらく、心を休める「盆」の雰囲気に浸っていたいので・・・。