・政治家研修会のレポート2


家田荘子氏の講演に続いてVTRが放映されました。
この内容をお伝えすることが適切かどうか、今現在も悩んでいますので、
これからの記事は無くなる可能性を含んでいます。


何となく思わせぶりな前置きですが、それくらい意味深いVTRだったのです。
映し出された映像の主役は_田中角栄_元総理大臣。
自民党の歴史上でも、もっとも自民党らしい政治家の一人だと思います。
民主党の政治家研修会で、田中角栄氏に敬意を表す映像が示されたことにかなりのショックがありました。


まずは、好意的に解釈すれば、

  • 小沢代表は田中角栄氏に見初められて政治家として成長した
  • 最終日の講演者はご息女の田中真紀子氏だから、はなむけの気持ちがあった
  • 政治基盤は違えど、国民のために全力を尽くした政治家との客観的な評価

こんなところが考えられます。


しかし、庶民感覚からすれば、新人、若手、公認候補といった具合に、これからの民主党
担っていく人材を育てるための研修会で、ミスター自民党を持ってこなくても良いのでは。
もし、一般国民レベルの民主党支持者が見ていたとすれば、あきれて退場してもおかしくなかったと思います。


誤解を恐れずに、正直な感想を言わせてもらえば、

金正日を崇拝する北朝鮮国営TVの映像

を連想させました。(民主党の方たちには怒られそうです...)


これが、自民党ならまだ理解できますが、民主党の政治研修会の場でですから。
小沢代表は、このVTRが流されることを知っていたのだろうか。
このVTRの奥深くに示されたメッセージが聴衆に届いているのだろうか。
疑問だらけでした。


念のために言っておきますが、VTRには、もちろん若き日の小沢代表も映し出されていて、
全編が田中角栄崇拝ではなかったですよ。
誤解されては、レポートの意味がなくなってしまいますので、現象とその真意を客観的に見てくださいね。


VTRに引き続いては、国会議員、地方議員、公認候補などの正会員・準会員が登壇して紹介されました。
田中角栄の映像に続いて、民主党の議員が同じ場所に現われる演出に、「ちょっとまずいんじゃないかな」、
というのが率直な印象です。
でも、聴衆の多くは支持者、後援者ばかりですから、力強い声援だけが聞こえてきます。


なんとも異様な世界に感じられます。
熱狂の中に身を投じて、周囲に同化してしまえば心地よいのでしょうが、
それをしないことが今回の参加の趣旨ですから覚めた目で眺めていました。


明日は、政治活動の基本となる政治公約とその表現手段の一幕をご紹介する予定です。