・人間と動物の本能

信濃毎日新聞の紙面に「青春のページ」があります。
その一つに『言いたいな』という投稿を受け付けるコーナーがあって、
11月6日の投稿が目に留まりました。


人間と動物の違いを生物の視点から捉えた、感慨深いものです。
全文を紹介しましょう。

人間の本能

 基本的に人間は好きじゃない。
 動物は生きることだけに精一杯なのに、人間って今生きていることのありがたさも気付かず、生きる意味を探す。
 そんなもの求めて何になる?
 野生の動物はとにかく生きるために、守るために目の前の敵と必死で戦うのに・・・。
 そんな動物の居場所を奪い、人間特有の欲望で彼らの毛皮をはぎ、実験台にし、肉を食べる。人間が彼らを奪う権利なんてないのに・・・。私たちは彼らを犠牲にして生きている。
 生きる意味なんてくだらないことを考える暇があるなら、感謝してください。
 私たち人間は彼らにはない感情を持って生まれた。これは特権なのかな?だとしたら、人間はその特権を無駄にしてしまうね。
 何の罪もない生きものを犠牲にしていることに、なんの感情も抱かない人間。
 生きることに必死な動物。
 生きる意味を探す人間。
 勝者はいつだって人間なのに。

基本的なところでは、この方(女子高校生)の考え方に共感します。
しかし、「勝者は人間」とのくだりは、ちょっと違いますね。


人間の欲望が増長した一つの結果として、地球温暖化で人類の生存も危うくなります。
一時の勝利に歓喜した人間の完全な敗北の姿がそこにあります。
人類の発展が、人類の滅亡を招く、おろかな人間。
人間ほど生きることに無知な生物は他にはいないのでは・・・。