・村井知事による明確な嘘が発覚

村井知事の側近人事の仕上げに採用された右近謙一参事の人事案が
県人事委員会によって承認を受けていたにもかかわらず、村井知事が記者会見で
「検討中」と『うそ』の発言だったことが明らかになりました。


さらに、11月24日の会見で採用時期を問われ「まだ分からない」と発言したが、
申請書には「12月1日から」と明記されており、これも『うそ』だった。

  • 読売新聞 2006年12月15日 元秘書の職員採用めぐり、知事に非難の声 記事引用→*1


村井知事の二枚舌は、これまでの発言でも見られたが、今回のは明らかな『うそ』。
記者会見の内容は、報道を通じて県民に伝えられる重要な情報であり、
知事が県民に虚偽の内容を伝えたことは重大な背任行為です。


県民だけでなく選挙で応援した県議までもが反対した側近人事が、
知事の嘘会見の裏で着々と準備が進められていたことで、村井県政の隠蔽体質が露見しました。


うその会見をした知事と、会見が嘘の内容だったことを知りながら、何も動かなかった人事委員会。
後ろめたいことこの上ない「側近人事」を成し遂げるために、組んで情報を隠蔽していた。
そんな人事委員会ですから、側近人事でもフリーパスなはずです。


右近謙一参事の危機管理能力を問われ、
「危機管理担当としての資格をクリアしていると判断した」
というのも、村井知事と人事委員会の関係を考えれば、正統性がない。


人事委員会をも私物化している村井知事の責任問題は厳しく追及されるべきだ。

*1:今月1日付で県の任期付き職員に採用された右近謙一参事(57)の人事案が11月中旬、知事名で県人事委員会(市村次夫委員長)に申請され、承認を得ていたにもかかわらず、同月24日の会見で村井知事が「検討中」と答えていたことが14日わかった。知事会見という公式の場での発言のため、県議からは「県民にうそをついたことになる」と非難の声が挙がっている。同日の県議会12月定例会の一般質問で、永井一雄氏(トライアル信州)が、11月13日に知事の元秘書である右近氏の採用が人事委に申請され、15日の会議で承認されたことを指摘。知事に「なぜうそを言うのか。隠す必要があったのか」とただした。これに対し、知事は「適切かどうか十分に熟慮を重ねた上で県民に説明したいと考えていた」とした上で、「会見ではまだ発言する段階にないと判断し、検討中と答えた」と説明した。人事委の議事録などによると、13日に右近氏の略歴などの資料とともに、「特定任期付き職員採用承認申請書」が知事名で提出された。申請書には、すでに「危機管理体制の構築のための助言、支援」などの業務内容や、採用予定の職に「参事」と記入してあり、早い段階で知事が右近氏の採用を決めていたことが伺える。24日の会見では、報道陣から採用時期を尋ねられ、知事は「まだ分からない」と発言。しかし、申請書には「12月1日から」と明記されており、この点も事実と異なっている。永井氏は取材に対し、「『熟慮していた』というなら人事委に諮る必要はない。当初から人事案を出すつもりだったのだろう。二枚舌とも言える」と、知事の姿勢を厳しく批判した。選挙で知事を支援した県議からも「総務委員会の審議で追及せざるを得ない」などと厳しい声が上がっている。志昂会の高見沢敏光幹事長は「人事委の件は知らなかった。結果的にうそをついたことになり、支援した立場として残念」と述べた。総務委では、一連の知事の秘書採用問題を批判する決議案を提出することを検討中。全10会派がおおむね了承しており、現在、文言などを調整している。