・風力発電反対派からの圧力

三峰川電力三峰川発電所


 伊那市の入笠山山頂で計画されている風力発電は、
山岳愛好家を中心にして根強い反対活動が展開されています。
一方、このブログは、地球温暖化防止の観点から必要性を論じ、
推進に向けた議論の必要性を訴えてきました。


 しかし、残念なことに一部の風力反対派の方が共通の知人を利用して、
ブログに圧力を加えようとしていた事実が判明しました。

言論の自由を抑止する市民派

 圧力をかけようとした経緯は以下のとおり。

  • 風力反対派の多くは田中前長野県知事を推したしなやか会系の市民が多い。
  • 田中前知事を推した市民は仲間であるとの思い込みが強い人がいた。
  • 知人は、市民派として政治活動をしていおり、知事選でも中心的存在として活動した。
  • 駒ヶ根に想う」は田中康夫公式サイトから直リンクされており、田中派であるべき。
  • 田中派でありながら風力発電に賛成するのはけしからんから、言動を控えるようにさせるべき。


 あまりに短絡的であきれてしまうのですが、言論の自由を力でねじ伏せようとする行為は、
市民派の活動に参加している人たちとすれば大いに矛盾していると思います。
意見は相違して当たり前で、違う意見を理解し、より理解を深める機会として活用することが大事だと思います。


 「圧力」を依頼された知人は、もちろん与しませんでした。
風力発電に、まず反対ありきではなく、火力や原子力発電の抑制につながる代替エネルギーとしての位置づけが問題だと考えているからです。

補助金目的の風力発電の疑い

 ただし、伊那市に計画されている風力発電に諸手を上げて賛成できない事情もあります。
純粋に地球温暖化防止の観点から計画された風力発電ならば、前向きに検討することは大いに結構だと思いますが、
未確認情報によれば、風力発電施設は一時的な建設が目的で、十数年後は撤去される方針だというのですから、懐疑的にならざるを得ません。


 「撤去して更地に戻す」と言ったのは、風力発電建設を計画する三峰川電力による説明会の席上だとのことです。
数十機の巨大ウィンドファームが一時期だけの『暫定施設』だとすれば、それは多大な環境破壊を生むだけの施設となってしまう。


 暫定的な建設ならば、数機による実験設備としての位置づけが望ましいとは、先日の関係者によるコメントでもご紹介しました。
個人の意見の相違が問題なのではなく、温暖化問題の本質を逸脱している計画案の中身を検証する冷静な議論の高まりを期待します。