・下手くそなハーレーは社会のガン

中高年のバイクブームが話題になることが多いが、その反面で加齢による運転技術の低下が招く事故も発生しています。

30日午後2時過ぎ、信濃町上信越道上り線でツーリング中の大型バイクが、転倒する事故がありました。
信濃町上信越道上り線の薬師岳トンネル内で24台のハレーダビッドソンがツーリング中、転倒した先頭の1台に後続が巻き込まれた。

この事故で77歳の男性が太ももの骨を折るなど、合わせて4人が病院に運ばれた。


トンネルに入った直後にヘルメットのシールドが曇ったとの証言もあることから、トンネル内外の気温変化により結露したと考えられます。

報道では、「事故当時、雨が降っていてスリップしたものと見られている。」なんて書いてますが、バイクが直線走行中にこけるのは、雪や凍結路面に遭遇した場合などであって、雨が降っているからといって事故にはならない。


おそらく、シールドが曇って前が見えなくなり、パニックになってブレーキを掛けたのではないかと思います。

もしくは急激に路側に寄ろうとしたか。

どちらにしても危険回避の技能が身についていない未熟なライダーだったのだと思います。


一般的に、乗っているバイクによってライダーの技量が大別されるそうです。

高額な大型バイクの場合では、ハーレーなどのクルーザーに乗っているグループが最も下手くそ。

BMWに代表されるツアラーに比べればスポーツ走行できない分だけ、ゆっくりと走るから安全運転がステータスだと勘違いしている。

ドカッティなどのスーパースポーツに乗っている人たちとは天と地ほども差があるようです。(あくまでも一般論だよ)


今ほどオートバイが社会に認知されていなかった頃の正統派ライダーたちは、上手くなろうと必死だった。

下手くそなライダーがいると「バイクは危険」とレッテルを貼られてしまうから。

暴走族のイメージが浸透しているので、マナーと優れたライディングを身につけたライダーが一人でも増えることで社会の意識を変えようと心がけていました。


ところが、最近の中高年は金にものを言わせて高額な大型バイクは手に入れるが、腕を磨く意識はそれほど高くない。

速く走らないから必要ないとまで言い切る無知もいるほどで、四輪車と二輪車の特性の違いを把握していない危険なライダーが少なくない。


バイクで速く走るためには、ブレーキのテクニックが重要なことはハイレベルなライダーなら常識。

急激なブレーキでも、余裕を持って危険回避できる自信があるから速く走れる。

ところが始めからのんびりと走ることしか考えていない下手くそは、スロットルを捻れば速く走れると勘違いしている。

だから、パニックになった時に違いが現われる。


これ見よがしにハーレーなどの大型車に乗っている中高年のライダーは、機会を見てライディングスクールに行って、スポーツバイクを借りてテクニックを磨いたほうがいい。

事故を起こした77歳のライダーが、どれだけのテクニックを身に着けているかは知る由もないが、一般的には運転免許を返上してもおかしくない年齢だ。

他人を巻き込んで事故を起こすことを考えて、ゆっくり走る大型バイクだから安全だとの思い込みは捨てるべきだと思うな。