・牛のゲップ抑制で温暖化防止

ロイター

 出光興産は24日、北海道大学大学院と共同で地球温暖化の原因とされる牛のゲップを抑制する天然素材を発見したと発表した。牛がゲップとして排出するメタンはメタンの総排出量のうち15―20%を占めるとされる。出光は温暖化防止に貢献する飼料添加剤として2011年度に発売する計画だ。

 牛が飲み込んだ食べ物を再び口に戻してかみ砕く第一胃(ルーメン)からメタンが発生する。出光と北大大学院の家畜栄養学研究室は、カシューナッツの殻から抽出した植物油とシュードザイマと呼ばれる酵母菌の一種が生み出す界面活性剤の2種類の物質にメタンを約90%低減する効果があることを発見した。

 現在、第一胃の機能改善として抗生物質が使われている。出光は今回発見した天然素材が抗生物質に代わる飼料添加剤として需要が大きいと見ており、2011年度の商品化を目指す =NIKKEI NET 03/24=

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地球温暖化の原因といえば二酸化炭素が有名ですが、メタンガスの温室効果二酸化炭素の約20倍です。

牛、羊、山羊などのゲップにはそのメタンガスが含まれていて、その地球温暖化への寄与率はなんと全体の約5%ともいわれています。


自然界に通常存在する生物から発するゲップをターゲットにするのはいかがなものかと思いますが、家畜は人間の都合で飼育されているのでコントロールが必要ですね。

でも、本来なら、化石燃料由来の温暖化ガスを防止するのが先決のはず。

そうでないと、田んぼや畑もメタン発生源として槍玉に上げられてしまうかも。

技術開発は結構ですが、本筋が見間違うことのないように、専門家の方々は世論をリードしてもらいたいですね。