・次世代省エネ基準に到達できそうだ

断熱リフォームの基本設計が一段落した。

建設当時から次世代省エネルギー基準への対応まで、段階的にリフォームして到達できるめどがたった。


断熱性能を表すQ値で変化をみると、建設当時が9.8と完全無欠の無断熱住宅だった。

現状はQ値=4.1まで削減しているが、削減した熱負荷はファンヒーター5台分に相当する。

長野の次世代省エネ基準はQ値=2.4(駒ヶ根は1.9の分類だが、うちの当たりは飯島と同等とみなして)。


現状では、窓に中空のポリカーボネート板(ポリカのプラダン)を重ね、トステムの内窓(インプラス)を2か所に導入し、天井には10kの100mmを敷き詰めた。

床下は断熱材を入れられる状態ではないので、自動通気口を取り付けて12℃で閉じ初め、4℃で完全に閉じるようにした。

壁は北西の角部屋(子供部屋)のみ内壁をはがしてグラスウール10kの100mmを装填したが、貫と外壁サイディングに挟まれる部分は50mmに圧縮されるので断熱性能は若干低下する。

リフォーム費用は、現段階で18万円くらいで、坪単価は約4,700円。


次のステップに進む前に、優先順位を決めてとりかかることにした。

これまでは居室(日常的に生活する部屋)を中心に進めてきたが、これ以上の断熱を求めると部屋単位ではなくて家全体で考えなければならないからだ。

そこで、寒いと嫌な部屋はどこかというと、裸になる脱衣所(洗面所)と浴室だ。

便所もお尻がむき出しだから優先順位は先に来る。

これらの水回りの部屋も天井、床下、窓は断熱リフォームを終えているが、北面にあるのでまだまだ寒い。


厳冬期に外気温が氷点下10℃になったとすると、室温が15℃の時には壁表面の温度は約5℃だから、激しく結露する。

冷輻射で体温が奪われるから身体が温まらない。

壁をグラスウールで断熱すると、壁の表面温度は13.5℃まで上昇して冷輻射の影響はなくなり、暖かい浴室になる(はず)。


でも、リフォームにはサイディングを剥がさなければならないし、出窓があったりするとサイディングが取り除けないところもあり、これまで二の足を踏んできた。

しかし、水回りの外壁はそういった障害物が比較的少ないので、何とかなるのではないかと思う。

最大の難関は電力メーターだが、取り付け板ごと浮かしてしまえば何とかなるかなと・・・。

今週末に取り掛かる予定だが、天気予報では雪が降って、真冬日になるようだ。

最低気温も氷点下6度というから、外壁をはがすには条件が悪すぎる。


いつになるのか予定は付いていないが、外壁にグラスウールをすべて入れることができれば家全体の断熱性能は格段に向上する。

加えて、単純開口率56%と、窓が大きすぎる現状を改善すれば次世代省エネ基準のQ値=2.4が達成できる(見込み)。

窓をつぶすのは大掛かりな工事が必要になるので、4枚引き戸の両脇のどちらかの窓にスタイロフォームを貼り付けて塞いでしまおうかと思っている。

上窓がついて高さ2.2mもある掃き出し窓も、上窓はふさいでしまおうと思う。

これらをふさいでも単純開口率は40%を確保できるから、採光には全く支障はない。