・石川議員は民主党への迷惑で離党

民主党石川知裕衆院議員が離党するようだ。

逮捕された政治的な責任を取るということなんだろうと思う。

でも、おかしい。


離党届を受理した小沢幹事長は記者団に対して「党をはじめ皆さんにこれ以上ご迷惑をかけたくないという気持ちであろうと思うので、素直に受理をした」と語っている。

党に迷惑をかけたから離党という選択になっている。

国民は眼中にないということになる。


国会議員の不祥事で離党という選択肢があることがおかしいと思う。

国会議員にとって政党に属する、それも与党に属していることは絶大な利益が伴う。

だから離党することで社会的な制裁を受けていると勘違いするのだろう。


長野五区のボンクラ議員になった加藤学の選挙を運営している時に、資金は極秘だった。

候補者が一人占めして幹部でも知りえない秘密にしていた。

額は明らかにできないが、党本部から巨額の資金援助を受けていることを支援者やスタッフにはひた隠しにした。

自己負担を無くすためのアイデアだったようだ。

善良な民主党候補は政治資金をオープンにしているのだが・・・、


こういった旨い汁を手放すのは政治活動には痛手だろうと思う。

だから離党という責任の取り方が政治家にとっては重大な決断なんだろう。

しかし、国民にしてみれば全く責任を取ったことにはならない。


石川議員を当選させた有権者の立場になって考えてみれば、自分の投票によって石川という政治家を民主党に送り込んだわけではないからだ。

石川議員が民主党の公認だから投票した有権者にしてみれば、離党は裏切りに映るのではないか。

後ろめたいところがないなら、正々堂々と議員の職務を続行すればよい。

党に迷惑をかけるからとの内向きな理由で「離党」されても国民は疎外感を感じるだけだ。

永田町と国民の倫理観には大きな隔たりがある。