・断熱リフォームの基本は窓から壁

窓がこんなに小さくなりました。

半分よりちょっと小さいサイズです。

その分、壁が増えるので、断熱性は一気に向上します。


Low-Eの複層ガラスが入ったサッシは、省エネ性能では最高ランクに位置します。

しかし、所詮は窓の断熱性ですから、熱貫流率は2.33(W/m2・K)と、決して高くありません。

カネライトの60mmを入れて、大して断熱性能が高くはない壁でも、熱貫流率は0.52W/m2・K)と、高性能サッシの4倍の断熱性能があります。


断熱性能を高めるリフォームの基本は窓の断熱性能を高めるのではなく、窓を壁に変えることで効果が高まります。

もちろん開口率を無視した暗い家にしては何にもならないので、十分な採光を確保しながら開口部を減らす緻密な設計が必要です。

構造計算ができるのは建築の設計士としては当たり前ですが、家の省エネ性能を設計できる設計士は稀にしかいないのが実情ですから、優れた省エネ住宅が増えないのが今の住宅業界のようです。


今回の耐震補強と断熱リフォームで、我が家の省エネ性能はかなり高くなります。

Q値は2.5になりますから、平成4年制定の新省エネ基準は十分にクリアします。

冬の寒さが厳しい長野でも、最近の新築物件で、この程度の省エネ性能のものが少なくないそうです。


築30年の在来工法の家に、持ち出し予算が30万円未満で手を加えた程度の断熱性能と同程度の新築住宅では、大枚をはたく意味がないですね。

仮に、我が家を立て替えるとしたら、断熱性能はQ値1.4はクリアさせると思います。

平成21年改正省エネルギー基準の算定用シートにおける断熱性能区分に適合させるからです。


今回のリフォームが一段落しても、最後の仕上げが残っています。

駒ヶ根市は、寒冷地なので、次世代省エネルギー基準の地域区分は北海道南部や東北と同じ2地区です。

Q値は1.9未満が求められているから、さらに断熱性を高める必要があります。


手間がかかるので断熱材が入っていない壁に何とかして断熱材を入れ、床下にもぐって断熱材を入れ、天井の断熱材を2倍の厚みにし、窓の断熱性をさらに高める予定です。

当然費用がかかることですが、見込みでは数万円程度の出費で何とかなると思います。

作業も2〜3日ですね。


無料の断熱材を使うのが新たな試みです。

それは『籾殻』。

使い方は追々ご紹介します。

本日の発電量 56.4kwh

今年の最大発電量を更新しました。