アノニマスの攻撃で日産ダウン

日産自動車と全国のグループ販社の公式Webサイトが2016年1月16日朝時点で、アクセスできない状態になっている。
サイバー攻撃の一種である分散サービス妨害(DDoS)攻撃を受けてWebサイトの負荷が重くなったため、サービスを停止しているが復旧のメドは立っていない。

12日21時40分頃にWebサイト用サーバーへの異常な負荷を検知したようだ。
改善の見込みがないため、同日中にサービスが停止された。
国際的ハッカー集団「アノニマス」を自称するアカウントからサイバー攻撃に関する声明が出ているという。

リーフは日産との相互通信で機能の多くが支えられている。
幸いにも走行に支障は出ていないが、PCからN-Link OWNERSへアクセスできない状況が続いているために、ルート探索などのサービスが利用できない。

スマホ用のアプリは何とか利用できるし、この時期に必須の乗る前エアコンの機能にも支障がないようだ。
影響が最小限にとどまっているのは、日産が外部との情報交換用と、ユーザーとの相互通信でサーバーなどを分離しているおかげだろう。

これから自動運転車が走行するようになれば、ネット犯罪からどうやって安全を確保するかが重要な課題になる。
テスラは自動運転ソフトの提供を始めたから、すでに車社会は直面している。

犯罪に利用されている回線を遮断するなど効果的な対策が望まれるが、全世界規模で危機感を共有しなければ実現は難しい。
ならず者国家が少なからず存在する現在では根本的な解決は望めないだろう。

車に乗るという単純な日常の一部が、世界規模の問題に影響されているのかと思うと、不安な社会に暮らしているのだなと痛感しています。