実測データから見る充電量と走行性能

●単純計測
残量100%→13%=GIDs換算99%(普通充電)
残量80%→38%=GIDs換算90%
残量50%→30%=GIDs換算70%
●連続走行中の変化
残量96%→64%=GIDs換算110%
残量64%→49%=GIDs換算93%
残量49%→28%=GIDs換算92%
 通算GIDs換算101%

Leafspyのバッテリー能力を現すGIDs値を使って30kWhリーフのバッテリ―残量(充電量)と走行性能の関係を調べた。
GIDs換算は75Wh/GIDsを基準に計算した。
GIDs換算値が大きいほど走行性能が高い(航続可能距離が長い)状態を現す。

満充電(100%)と80%、50%の三種の充電状態から、それぞれ13%、38%、30%まで走行して単純計測したところ、上の一覧の結果になった。
充電量の多い状態の方が走行性能が高いことがわかる。

バッテリ―電力量を27kWhとすると、GIDs換算100%なら27kWhの能力を発揮するが、GIDs換算70%だと19kWhの能力に低下する。
電費8km/kWhで50%消費で走ったとすると、100%→50%が108kmのところ50%→0%は76kmで、32kmも短くなってしまうことを意味する。

次に、高速道路を走行中に残量の変化と区間ごとの電費を計測したところ、単純計測とは異なる傾向が現れた。
類似の状況で比較すると、単純計測では《残量50%→30%=GIDs換算70%》だったが、走行中の変化では《残量49%→28%=GIDs換算92%》である。
50%充電から出発した場合は、残量が減って50%になってからの走行よりも走行性能が劣っている。

単発の計測なのでばらつきが内在し精度が高いとは言えないが、充電量と走行性能の関係がある程度分かると思う。