・心のこもった医療

駒ヶ根のある大企業が医療に進出しようとしている。

 診療科目が異なるクリニック、薬局が集まった複合型医療施設「南田市場クリニックモール」を計画。


質の高い医療が受けられるようになれば、市民としては歓迎したい。


しかし、懸念がないわけでもない。
某社の建設業としての良い面が生かされれば良いのだが、
世間で悪評を受けている面が発揮されては困る。


私の知っている範囲でも、手抜き工事や欠陥工事が少なくない。


極端な例では、口径20mmの給水菅(蛇口)の排水に、15mmの排水菅を取り付けたものがあった。
通常ならば勾配が取れないところは口径50mm程度は必要なのだが、誰が考えても蛇口より細い排水管では役に立たない。
現場の施工者に尋ねたところ、
「配管が入らないから細くした」
工事屋の都合で使えない設備を作っている実例です。


他にも、雨漏りがひどいアパート、漏水が止まらないプール、保育園でも苦情を聞いたことがあったな。
水に関係する欠陥が多いのは、見つけやすいからです。
構造的欠陥や手抜きは素人では発見できないから大災害でもなければ露見しません。


某社の欠陥工事をあげつらうために書いているのではなく、
このような負の一面を持つ企業が医療に手を染めることに一抹の不安を抱いているのです。


下請けいじめも噂になっています。
長期手形は当たり前。
支払いの代わりに割りの悪い仕事を回されて泣き寝入りもあるとか・・・。


営利目的では業務としての「治療行為」が主眼視されますので、
病気で金儲けをすることに目がむけられる危険性があります。
医療の本質は「人と心」だと思います。
病気を治すことよりも、人が健康になるように心を配ることが求められます。


日頃から心のこもった事業を営んでいる企業でないところは、医療に着手する資格を持たないと思います。