・宅地開発の疑惑


赤穂東小学校の正門前には構外道路があります。

少し前までは学校の敷地でした。
しかし、一昨年に市民のほとんどが知らぬ間に市道に認定されました。

概略の経緯は次のようなものです。

  • 昭和58年3月 市道路線の認定 経過文書がないので詳細は不明。
  • 平成10年4月 市内の業者が小学校南の農地に宅地開発を計画する。
    • 当時の学校教育課は児童の安全を確保するために市道の廃止を要請
    • 宅地開発に利用されないように議会にて市道を廃止
  • 平成14年8月 市内の別の業者が宅地開発を計画する。
    • 学校の敷地となった構外道路を再度市道に変更する案を含む
    • 市は開発行為のために市道認定することはありえないとする方針を決める
    • 宅地開発計画は中止となる
  • 平成16年2月 市外の業者がマンション建設を計画する。
    • 以前に宅地開発が中止に追い込まれた業者が反発
    • 市はマンション建設に反対の意向を決め、宅地開発の支援を決定
    • 宅地開発で利用できるように構外道路を市道に認定する。
  • 現在 東小学校の正門前道路は市道で、いつでも宅地開発が可能な状態。


さて、懸命な諸氏はお気づきでしょうが、マンション計画も宅地開発も民間の事業なので、行政がどちらかの肩を持つことはあり得ないはずですね。
しかし駒ヶ根市は、マンションは周辺環境に悪く、宅地は良い環境をもたらすとして、マンション計画阻止の手段に宅地開発へ学校の通路を開放したわけです。


近隣住民がマンション計画に反対したならば行政が何らかの動きがあってももおかしくないですが、一連の流れに住民は不在で何にも知らなかったんです。(区長など一部関係者は知っていたかも)


マンションが周辺環境を悪化させるんでしょうか?
仮にマンション計画に問題があったとしても、これをつぶすために他の業者に宅地開発させるなんて行政のやるべきことではないでしょ。
3階建なのに高層マンションだって大げさに言ったり、教育長まで教育環境を悪化させるなんて言い出して、マンションのイメージ低下に躍起になる教育委員会の姿は異常です。
同規模の賃貸マンションとして市営住宅がすぐ近くの飯坂保育園の脇にあるんだけどな〜。


そもそも、児童の安全を優先して宅地に利用されないようにしてきた道路なのに、ここに来て突然180度方針転換したわけが知りたいですね。
一度はダメといった宅地開発に便宜を図った疑惑。
市長選挙のすぐ後なのでご褒美だった、なんてことはありえない筈ですが・・・。