・一般質問始まる


駒ケ根市議会6月定例会で14日、一般質問が行われました。


町四区の旧龍水社跡地などから毒性のある化学物質のトリクロロエチレンが検出された問題の対応の遅れについて大沼邦彦議員がただしたのに対し中原正純市長は

「反省している。市内全域の地下水調査を進めていくことで責任を果たしていきたい。汚染土壌と地下水はJA上伊那が2年かけて撤去するが、市としてはその後もモニタリング調査を継続していく。今後は市民の健康を第一に考え、早期に適切な対応を取っていきたい」

と述べた。
・伊那毎日新聞へのリンク 『駒ケ根市議会一般質問1日目』


さらに、住民などから交通事故に対する不安の声が上がっている東中学校の通学路安全確保対策について長谷部清人議員が質問したのに対し中原稲雄教育長は

「(自身が)勤務していたこともあり、危険な状況は十分認識している」とした上で「県や住民との協議はこれまで行ってこなかったわけではないが、今後は正式に進めたい。歩道の安全確保や迂回路の整備などについて検討したい」

として、前向きに取り組む姿勢を示した。


以上、伊那毎日新聞の記事を掲載させていただいたが、両議員共に市民生活に直結する重要な問題点を指摘している点で評価できます。


特に、東中学校の通学路は、教育長自身が危険性を以前から認識していたことが明らかになりました。
自身が勤務していた時期から危険性を認識していたとすれば、教育長就任の当初から危険を放置していた無責任振りが際立ってきました。


また、今後の取り組みについても「迂回路の整備」として、児童に不便を押し付ける対策を念頭においているようです。
あくまでも憶測ですが、危険な区間には歩道を作ることがためらわれる何かが存在するようです。
公共の利益よりも優先する特定の利益の存在が疑われます。


中沢新河岸の交差点から火山まで、延々と歩道が整備されていますが、なぜかこの問題の区間だけに歩道がないのがあまりにも不自然です。
歩行者がまばらな場所ならまだしも、学校入り口の直近で東伊那側の生徒のほとんどが通る重要な歩道です。


放置されていたもうひとつの理由は、改めて言うまでもないですが、東中学校を廃校にして新しい中学校を下平に建てようと企てた中原市長の意向です。
無駄な箱物事業の構想があったために、東中学校の管理運営に手を抜いていたことが原因です。
移転新築計画はなくなったのですから、これまで怠慢していた分も含めて、東中学校の改善に力を入れるべきです。


問題点を指摘した長谷部議員の質問は、自分の地元ではない学校の問題点であって、広く駒ヶ根市民の目線に立っていると思います。
地元の東伊那からは3人の市議会議員が選出されているが、この問題を取り上げなかったからといって、あえて責めるつもりはありません。
ただし、問題点が明らかになったからには、地元を熟知する者として積極的に改善に尽力することが求められます。