・北川正恭氏が地方分権の講演

副知事ってどんな人?の続きですが、まずは講演会のご紹介を。


民主党長野県連が主催する政治スクールで、公開講座があります。
第3回講座として、早稲田大学大学院教授・前三重県知事の北川正恭さんを講師にお迎えし、
地方分権についての講演を一般公開で行う。
http://www.dia.janis.or.jp/~dpnagano/school3.html
地方自治体の側から見た、地方分権について語られると思います。


ところで、北川氏の講演を紹介するのには訳があります。


昨日は、板倉副知事の経歴と天下りの理由について書いてみましたが、
人物像に迫ろうとすると、この講演が意味を帯びてくるんです。


副知事に就任された板倉氏ですが、何をしてきた人なんでしょうか?
国会答弁で野党の質問に答えていた記録がたくさんありますが、そっちよりも気になるのは、
各地で開催された「市町村合併をともに考える全国リレーシンポジウム」に顔を出していること。

国が強制する地方分権としての市町村合併の、先鋒として活躍されていたようです。


出向いて行って、どんな話をしていたのかも興味があります。
何とか一箇所見つけました。
熊本での発言内容です。
http://www.chihoushi.com/gapei/report/kumamoto/

  • 現状・課題 「市町村合併には当然、メリットとデメリットがあります。しかし、ほとんどのデメリットは知恵を出し合うことで解決できると思います。」
  • 留意点・利点 「やむを得ず合併するのではなく、先進的な試み、と考えてほしいですね。行政単位が大きくなってサービスが低下したという話はあまり聞きません。今の日本では、市町村は「大きいことはいいことだ」と多分にいえます。」
  • 街づくり 「国でもいろいろな財政支援策を用意しています。それらは、市町村の勇気ある決断への、国からの手厚いプレゼントと認識してください。」
  • 未来へ 「市町村合併の熱気は年々高まっていると感じています。合併によって周辺部になった地域は衰退しないのか、という意見もありますが、これまでの例を見る限り、私はそうしたことはないと思っています。」


一連の発言を見て、どう感じましたか?
私には、無責任なお役人発言としか思えませんでした。
合併を、美辞麗句を並べて正当化するだけで、実態を反映していませんよね。
こういう発言をされていた方が、副知事として提案されたのだと、県議の人たちは分かって全会一致ですか?。


村井知事の方向性とは一致しているでしょうが、違う理念を持っている県議の立場からすれば、
反対票が投じられてもおかしくないと思います。
調べてないんじゃないかな。


それでも、本質から外れた裏ネタは、北山県議のブログにありました。

漏れ聞く所によると、議会開会前日の晩には県庁近くのホテルで、親知事7会派と村井知事との懇親会があったそうだ

議会の前夜に、知事と県議が懇親会を開いている。
明日の県議会の段取りが、酒宴で打ち合わせされていたことになります。


県議会が形骸化してしまっている。
こんな馴れ合いを許してよいのだろうか。
なぜ、SM新聞は、これほど県民を愚弄した知事と県議を報道しないのだろうか。


全会一致で議決された副知事でも、県民の目線で調べると、こんなに問題があります。
村井知事には、報道されない裏活動がたくさんありそうです。
しっかりとアンテナを張り巡らして見逃さないようにしましょう。


村井知事と板倉副知事、地方自治三位一体改革
これらを結ぶ糸を手繰った記事がありますので、参考になります。
http://blog.goo.ne.jp/miyacchi_z/e/8d21cff7eeb5445bc0c10593ac32f8bb


北川さんの講演は参加自由ですから、地方政治に関心のある方は是非、
聞きに行きましょう。
南信の方は、遠いのでご一緒しましょう。
詳しくは→http://kato-gaku.smilecube.net/