・長野県議の適格性⑳ 小林利一

小林利一議員

県議の適正を診断シリーズの十九番手は県民クラブ・公明の小林利一議員です。
選挙区は飯田市、当選回数は1回。


検証の根拠としては、平成17年8月25日に松葉謙三弁護士によって監査請求書された、
「長野県議会各会派の政務調査費に係わる住民監査請求書」を引用します。

  • 県民クラブ・公明の政務調査費の違法、不当な充当の中身
4、県民クラブ・公明
県民クラブ・公明は別紙4のとおり、①必要性がないのに、必要であると称して、会派の支部事務所を借用し、これに政務調査費を支出し、又は按分比率を高く充当し②会派議員の親族を支部職員として雇用し、その給与に政務調査費を充当し、③飲酒を伴う懇談会(懇親会)に政務調査費を充当し、⑤必要性がない県外視察に政務調査費を充当した。

別紙4 県民クラブ・公明関係―返還請求合計214万9007円

6、 小林利一議員関係―返還請求額合計―73万5580円

支部事務所―52万2000円

 自宅敷地内であり、自分の関連会社である有限会社コバヤシ設計から借り上げ料月43500円でかり、政務調査費を充当しているが、必要性がないと推定される。よって、返還すべき金額は年間で52万2000円である。

② 親族を雇用―返還請求額16万6580円

親族を支部事務員として雇用し、年間給与166580円につき、政務調査費を充当している。返還すべきである。

③飲酒を伴う飲食費―47000円

・4月4日、飯田早起き野球連盟春季総会会費5000円
・5月11日、飯伊調理師会総会会費5000円
・6月7日、下伊那地方事務所行政懇談会5000円
・11月16日、飯田青年会議所歴代理事長会6000円(内3000円)
・12月23日、農業経営者協会下伊那支部農政勉強会経費5000円(内3000円)
・1月5日、下伊那地方事務所行政懇談会負担金6000円(内5000円)
・1月12日、長野県建築士会新年会懇親会費5000円
・1月14日、下伊那郡町村3団体新春懇談会会費3000円
・1月26日、長野県獣医師会下伊那支部臨時総会会費5000円
・1月28日、長野県建築士事務所協会飯伊支部新年懇親会費5000円
・1月31日、みなみ信州農業協同組合新年懇談会3000円

     ◇     ◇

また、小林利一議員は民主党長野県連副代表・民主党飯伊支部長でありながら、知事選では村井氏を支持しました。
民主党長野県連は自主投票でしたが、小沢党首は反村井・田中支持を明確にしました。
さらに、民主党は、村井知事によるダム推進を強力に批判しています。
県議選において、民主党としての立場を明確にできるかどうかが信任の決め手となりそうです。


注記。

  1. 県議の画像は、会派のHPより。
  2. 違法性、不当性は監査請求の原文の表現をそのまま引用しました。
  3. 県議の採点表をつけていますので、参考にしてください。⇒  長野県議採点表