・ローソン、温室ガス排出権を販売

ローソンは3月31日、同社が海外で購入した温室効果ガスの排出量を、4月から小分けして消費者に売ると発表しました。

会員カードのポイントとも交換できるって。

温暖化防止への貢献を直接実感できる仕組みを用意し、消費者の環境意識の高まりに応えるそうだが、なんか違和感が・・・。

すでに三菱商事を通じ、国連が温室効果ガス削減事業と認可したアルゼンチン・パタゴニア地方の風力発電の排出量約1万トンを取得済み。

これを、200キロあたり1050円、500キロあたり2500円、1トンあたり4500円で販売する。

会員カードだと50ポイント(100円の買い物につき1ポイント提供)を10キロと交換する。


販売した排出量は政府の償却口座に移転、京都議定書で日本が定められた「90年比6%削減」への一助になるらしい。

新浪剛史社長は「企業と顧客が一緒になって削減努力することが重要な時代だ」と語っているが???

流通業界では、エコバッグの利益の一部を、排出量購入に充てる取り組みなどはあったが、排出量自体を直接、顧客に販売するのは初めてという。

金で温暖化防止を買う機運が高まると、金持ちはCO2を削減する行動を起こさなくなりますね。

ビジネスと温暖化防止を結びつけると、必ず本末転倒の結果に陥ると思います。

アメリカのバイオ燃料需要に応えるために、アマゾンの原生林が切り開かれて畑になる、ような事例がどんどん増えそうで心配です。