・不正採用者の自首を望む

長野県教育委員会の山口利幸教育長 =SBC信越放送=やっぱりあった。

長野県教育委員会による教育採用試験の不正。

長野県の教員採用試験の合否結果について、県教委の山口利幸教育長は16日、事前に要請のあった県議や知人らに対し、受験者本人が知る前に、結果を電話で伝えていることを明らかにしました。


山口教育長は「慣例で長年続いてきた」とし、要請は自身やほかの県教委幹部にそれぞれ年に数件程度あると証言している。

さらに、毎年、県議を含む10人ほどの関係者から、合格発表前に特定の受験者について「よろしく頼む」「何とかならないか」といった依頼を電話などで受けているとも明らかにした。

ただ、「駄目なものは駄目だとはっきり断っている」とし、選考に反映させたことはないと言明している。

虚実を交えた証言ですが、不正の一端が明らかになったことは重要です。


一方、口利きを行った県議側は、田中前県政で口利きが記録として残されることになったので、吉村県政の時代まではやったがその後はやっていないと述べています。

教育長の証言と食い違うが、やっていないという方が嘘をついているのは明らかですね。

そうなると、記録に残らない口利きが横行している実態もあるわけで、その場合はカネも動いている可能性が考えられます。


大分では、不正で昇格した校長たちが自首して問題解明が進みつつあります。

長野県の不正もやがて暴かれ、教育長たちの証言も徐々に崩れていくと思われます。

不正で教師となったものたちは、それまで隠れて身分を保つことが教育者として許されるのか、本人たちの自責の念はないのか。

自首して子供たちに不正を謝罪してこそ教育者としての面目が立つのではないか。


大分県の不正合格者は、失職させられる見込みですが、早くも保護者たちによる救済の嘆願活動が始まっているようです。

心情的には理解できますが、犯罪によって不正に得た身分を保証することは法治国家としては許されざることです。

例えば、不正に取得した実質無免許の優良タクシー運転手の営業継続は絶対にありえません。

似たようなケースで、今回ほど悪質ではないにもかかわらず不正に教師の身分を得たとして解雇された北九州の私立真颯館の調理師教諭→実習無効と未履修救済の不公平


不正によって教員となったものは全員資格剥奪され、解雇されて当然です。

良い教師だからと存続を願うなら、再度教員採用試験を受けて汚名を返上すればいい。

再チャレンジの道は残されていなければならないと思うし、再チャレンジしなければ「悪いことをしても普通にしていれば罰せられないんだ」と、子供たちが犯罪行為を間違って受け止める実例として存在し続けることになる。

反面教師といいますが、犯罪教師が居座り続けることは子供たちにとって、モラルの欠如を刷り込む危険性が高いので決してあってはならないと思います。


長野県や駒ヶ根市にいると思われる「不正採用者」の皆さん。

大分で起きていることを見て、「自分はばれなければいいな」と思ってますか、「悪いことはダメだ。不正は明らかにしよう」と思いますか。

どちらが公職にあるものとしてとるべき道か、よくよく考えて行動に移してください。