・断熱リフォーム計画進行中

この三連休は、断熱リフォーム三昧だった。

先週、窓に「インプラス」という内窓を取り付けるところから始まった【断熱リフォーム計画】。

当初は、結露の激しい窓の対応策として取り掛かったわけだが、バランス良く断熱しないと効果が上がらないと考えた。


もっとも寒い居室は北西にある子供部屋。

まずは北側の出窓にインプラスを取り付けて、結露を解消した。

次は壁だが、手始めに西側出窓下の低い腰壁から試みる。


石膏ボードと薄い塗り壁だけで外気と隔てられているから、合わせても3cmほどでほとんど断熱効果はない。

外壁はサイディングだが、気密性は全くない施工なので雨を防ぐ効果のみ。

内壁はすべて剥がして、断熱材としてグラスウールを充てんする。


ホームセンターで100mm厚さのグラスウールを購入したが、10Kだから断熱性能は少し劣る。

本来なら24Kを使いたいところだが、手軽には手に入らないし、価格も二倍ほどに高くなるので10Kで良しとする。

熱抵抗値は10Kが2.0[m2・K/W]で24Kの2.6[m2・K/W]の8掛けとなる。

ちなみに長野県で省エネ住宅だと外壁はグラスウール10Kなら100mmと住宅金融公庫の標準仕様書で示されている。


室内の仕上げは、スギの無垢材(16mm)を張ることにしたので、スギの熱伝導率が0.087だから熱抵抗値は0.016÷0.087=0.18。

グラスウールの一割程度の断熱効果だが、合わせれば16Kのグラスウールを使ったことに相当するから塗り壁よりかなり暖かくなる。


休日オンリーの日曜大工だから、三連休で断熱できたのは、やっと一坪くらい。

要領を掴めば、今よりも早くなるとは思うが、スギ板の仕上げ材も手作りしているのでゆっくりペースは変わらない。


次のターゲットは、幅が二間ある西側の出窓にインプラスを取り付けるための準備だ。

出窓の壁に断熱を入れつつ、内窓をはめ込むための枠を作らなければならない。

出窓の壁は下地合板に塗り壁だけの粗末なもの・・・。

下地合板が(0.012÷0.178)で、砂壁は(0.012÷0.547)だから熱抵抗値は0.09と、仕上げ材の杉板の半分でしかないのだから、寒さは素通りだ。


下記の備忘録に詳しい計算があるが、断熱リフォームで壁単体なら10倍以上の断熱性の向上になる。


【備忘録】

(断熱前 砂壁)

部材 m2・K/W
室内側熱抵抗 0.110
砂壁 0.022
石膏ボード 0.055
室外側熱抵抗 0.040
熱抵抗値合計 0.226
貫流率(W/m2・K) 4.415

(断熱後 グラスウール+杉板壁)

部材 m2・K/W
室内側熱抵抗 0.110
スギ板 0.184
グラスウール 2.000
サイディング 0.072
室外側熱抵抗 0.040
熱抵抗値合計 2.406
貫流率(W/m2・K) 0.416