・籾殻で高断熱住宅

玄関上の小壁と脇の袖壁に籾殻を充填して断熱壁化しました。
範囲は画像の白枠内です。

仕上げを壊さずに断熱化するには、上部の開口から断熱材を充填するしかない。
狭い隙間から充填して満遍なく充填できる素材で、手間が掛からず、身近にあるものとして籾殻を選択しました。
籾殻の熱伝導率(熱抵抗値)は0.05〜0.06といわれていますので、10Kのグラスウールに匹敵します。

断熱前の壁の熱貫流率は2.5(W/m2・K)で、断熱後が0.9(W/m2・K)です。
熱の侵入を6割も削減できます。
断熱層をさらに厚くできる壁では熱貫流率が0.5(W/m2・K)まで高められて、熱の侵入を85%もカットします。

籾殻の断熱材としての利用は、古くは桂離宮の床に断熱材として、もみがらが15cm厚で入っている。
最近の事例では、いわき市に完成した「板倉構法」の木造仮設住宅にも使われています。