・DC−ACインバーターの盲点

順調に稼働しているように見えたハイブリッド発電システムですが、先日、ダウンしました。

明け方、トイレの排気ファンが止まってしまい、家の中まで臭気が漂ってしまいました。

バッテリー電圧が低下して、インバーターの保護回路が作動したからです。


排気ファンの消費電力をワットチェッカーで測定しても、100V電源で使っていた時と大差がありません。

しかし、皮相電力(VA)を測ってみたら定格の3倍を超えていました。

さらに、不安定に変動しています。

定格の2倍から4倍の電流が流れていたので、設計よりもバッテリーの電圧低下が早まったようです。


原因は、インバーではないかと思います。

廉価品であり、300wの定格のものを8wで使用しているのだから力率が著しく低くなっているのでしょう。

インバーターを買い替えることも考えましたが、それなりの品質の製品は数万円はする。

それよりもファンを12V化した方が安上がりです。


オークションにパソコンの冷却用でDC12Vの手頃な物が出品されていたので、即決しました。

中国製なので耐久性に不安はあるものの、500円と低価格なので、2〜3年使用して壊れたら更新してもコストパフォーマンスは高いと思います。

問題は、どうやって屋外で使用するか。


中古の臭突ファンを改造して、組み込むことにしました。

100V駆動のファンを取り外してDC12vのファンを取り付けるのですが、まともに付くはずがありません。

塩ビ管やら合板やら、自宅にある資材をあれこれ加工してCPUファン改造の防雨型臭突ファンを製作しました。


取り付けてみたらすごくいいんですよ。

音も和らいだし、電流値は十分の一の0.3Aになり、消費電力は3.6VAと超省エネ型になりました。

これまでは100V電源でも11VAだったから三分の一、12V−100Vのインバーター使用時に比べると30〜40VAだったので十分の一に下げられました。


パソコン用のファンを屋外使用することのリスクがあるので、しばらくは目が離せませんが、うまく動いてくれれば幸いです。