PTCヒーターホースの断熱 (完結編)

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ヒーターホースの断熱 (上部編)

ボンネットを開けて作業できる範囲はすでに施工済みなので、今回はアンダーカバーを外して作業に取り掛かる。

測定したところPTCヒーターの本体からの熱ロスは微量だと判断し、ホースのみ断熱加工する。
ホームセンターで1mの水道管用保温パイプを購入し、70cmを使用した。
複雑に曲がりくねって保温材が密着しないため、さらに3mm厚の保温テープでグルグル巻きにする。

試運転したところ、リザーバータンクキャップが熱くなっていたので、ここからの熱ロスが相当あることを確認。
保温テープでカバーを製作して取り付ける。
もちろん取り外し可能。

アンダーカーバーを元通りに取り付ける際にネジ穴の状態が悪く、外す前から舐めているものもあった。
組み立て時の不具合と、経年劣化によるものだろう。
無理をするとさらにボルトがダメになるので、すべてのネジ穴にタップを立ててネジ山を切り直す。

すべての断熱作業が終わったことで熱ロスは60%以上削減できる。(外気温マイナス5℃の条件下)
ただし、元の熱ロスが200W程度なので、PTCヒーターの消費電力全体への削減効果は微々たるものに過ぎない。

断熱による省エネは、こうした微々たる効果を積み上げて山にする地道な作業です。